はじめに
この記事では、一級建築士試験【学科】に合格したときの勉強方法をお伝えします。
注意!
この記事には「この公式を覚えましょう!」とか「この条文は必ず出ます!」といった情報は一切ありません。
それは他サイトや参考書にお任せします。
私の勉強方法はビックリするほど普通です。
特別な方法は一切ありません。
更に効率的でもありません。
でも「こんな普通の方法でも合格できた」という一つの事例として、参考にしていただければ幸いです。
✅この記事で得られること
- テキスト・問題集の活用方法
- 講座を最大限活用するコツ
- 忙しい社会人が勉強時間を確保する工夫
- 苦手科目との向き合い方
- モチベーションを維持する考え方
✅ プロフィール

こんな人です。
- 性別:男性
- 年齢:43歳(受験当時)
- 家族:妻・長男(11歳)・長女(8歳)
- 職業:建築積算事務所経営(ひとり社長)
- 学歴:大卒(土木工学科)
- 受験理由:こちらをご覧ください
- 結果:1年目 学科不合格 → 2年目 学科・設計製図ともに合格
テキストの勉強方法

総合資格学院のテキストを授業・予習・復習の軸に使いました。
テキストは全部で5冊。
テキスト以外の教材もたくさんありますが、テキストを基本に勉強をすすめます。
配布テキスト一覧
学科Ⅰ:計画
学科Ⅱ:環境・設備
学科Ⅲ:法規
学科Ⅳ:構造
学科Ⅴ:施工
🔖ポイント1:インデックスを貼る
まずは目次の単元ごとにインデックスを貼りました。
「都市計画」「居住施設」など、該当ページがすぐに開けるので探す時間が短縮。
簡単で効果的なのでオススメです。
インデックスは市販のもので充分です。
📖 ポイント2:とにかく読む
まずは読む。
内容が全くわからなくても、まずは読みましょう。
太字・赤文字・講師が強調した箇所は必ずチェック。
建築用語は難しいですよね。
用語を理解しようとすると、どうしても時間が掛かってしまいます。
でも、焦っても仕方ありません。
スキルアップに繋がると前向きに考え、サクサク処理しましょう。
✏️ ポイント3:ノートは作らない
一度はノートを作ったものの、
- 時間がかかる
- 書くだけで満足してしまう
- テキストと内容が同じ
と考え、すぐやめました。
その代わり、
👍テキストの余白に書き込み
👍付箋を貼って補足メモ
こうすることで「テキスト1冊で完結」。
復習が圧倒的に楽になります。
学科5科目|勉強順序はどれから?
学科は5科目。
どの教科から勉強すればいいのか悩みますよね。
失敗した1年目
「1科目ずつ勉強を終わらせる」方法で勉強開始。
「学科Ⅰ:計画」が終わったら「学科Ⅱ:環境・設備」へ。
効率的に見えますが前に学んだことをすっかり忘れていました。
失敗から学んだ2年目
「全科目をまんべんなく勉強する」方法に変更。
勉強の進み具合はゆっくりですが、常に全科目に目を通しておくことで知識が抜けにくくなりました。
苦手科目の勉強方法|構造編
最大の苦手科目は「学科Ⅳ:構造」。
特に構造力学は壊滅的。
モーメントや反力はなんとか…でも座屈・振動は完全にアウト。
「計算問題は捨てよう」と思いましたが、そんな甘い試験ではありません。
基礎からコツコツ、数をこなして経験値を積みました。
この勉強方法を続けた結果、模試では16点→25点へ。
苦手でも、諦めず繰り返せば必ず伸びます。
苦手科目の勉強方法|法規編
法規は「スピード」が命。
30問を1時間45分で解くため、1問にかけられる時間は約3分30秒。
法令集を引きながらなので、時間が本当に足りません。
📚 法令集の線引き・インデックス
総合資格学院の法令集資料を見ながら、
- インデックスを貼る
- 線・マーカーを引く
- 自分に必要な部分も線引・マーカー
ただし、「(文字・数字の)書き込み」のルールは厳守。
⏱️ 解く順番を工夫
✅得点源(容積率・建ぺい率の計算問題)を先に解く
✅出題頻度の高い都市計画法・消防法を先に
✅時間のかかる問題は後回し
法令集を全部覚えるのは不可能。
「答えが書いてある部分を早く探す」これが一番のポイントです。
時間が足りず全問解答ができない人へ
問題文をサッと眺めて、解ける問題から解答すると手が進みます。
まずは問題集で試してみて、自分にあった解き方を見つけてみましょう。
私は容積率の計算問題や関係法令を先に解いていました。
▶設計製図試験にも独特の勉強ポイントがあります。

問題集の活用方法

総合資格学院のオリジナル問題集(過去11年分)を使用。
すべての選択肢に解説があり、正誤をしっかり理解できます。
問題のチェック欄を使って、得意・不得意を把握できるのも便利です。
チェック欄は、例えば「■□□」なら1回正解、「■■□」なら2回正解、という感じで使います。
自分に合ったチェック方法でOKです!
わたしはチェック欄は使いませんでした。
過去の正誤が解答のヒントになるのを避けたかったからです。
💻 Excelで自己採点
最初はノートに答えを書き、丸つけしていましたが、無駄に時間がかかって非効率。
そこでExcelに簡単な関数(IF・COUNTIF)を組み込み、解答を入力するだけで自動で正誤判定&集計。
紙が不要で、苦手問題も分析できます。









講座の勉強方法と活用法
総合資格学院を選んだ理由は、「その場で講師に質問できる」 から。
🎓 授業の流れ
🚩【講座前】予習+課題提出
🚩【講座当日】完全ライブ講義+確認テスト
🚩【講座後】復習+復習テスト
講師のライブ講義は、いつも緊張感を持って受けていました。
テキストを淡々と進める先生もいれば、熱意たっぷりに教えてくれる先生もいて、それぞれ個性的。
分からないところは質問すると、丁寧に教えてもらえるので、理解が深まりました。
勉強時間の確保と家族の理解
一級建築士試験の勉強を始めた頃、有資格者の友人に言われた一言が今でも忘れられません。
「仕事と寝る時間以外は全部勉強時間ですよ!」
…冗談かと思ったら、本当にその通りでした。
⏰ 勉強時間を確保する方法
- 早朝に2〜3時間の勉強時間を確保
- 仕事の合間のスキマ時間を活用
- 家族の買い物中は駐車場に駐めた車内で勉強
- レジ待ち時間も暗記タイム
- 仕事がない日は1日中勉強
▶勉強時間の確保方法はこちらの記事をご覧ください。

👪 家族の理解は必須
勉強に集中していると、家事や家の手伝いが疎かになりがち。
妻には相当なストレスをかけてしまい、小さな子供たちにも寂しい思いをさせてしまいました。
お金も時間もかかるので、家族の協力なしでは続きません。
必ず話し合い、協力をお願いしましょう。
📢 独身の方へ
独身のうちに取っておけば…と心底思いました。
時間もお金も自由に使える間に、絶対に合格を目指してください。
まとめ|普通の方法でも合格できる!
私の勉強方法は特別でも効率的でもありません。
自分ができる方法を続けただけです。
✅ テキストを繰り返し読む
✅ 苦手は数をこなして克服
✅ 問題集は自分仕様に工夫する
✅ スキマ時間を最大限使う
✅ 家族の協力を必ず得る
これだけです。
🎉 これから挑戦するあなたを心から応援しています!
一緒に頑張りましょう!